人間コク宝
何も知らない人が、このインタビュー集の人選を
見たらどう思うのだろうか?
一見、共通点はなさそうであるが、二種類に絞れると思う。
ひとつは、世間のイメージと本人が乖離しすぎている人たち
もうひとつは、イメージどおりだがその、人生における
”コク”の埋蔵量が濃い+凄すぎて、
「芋ほりに行ったらウラン出てきちゃったよ」
ぐらいの人たち。
そんな人たちの人生がつまらないわけがなく、
インタビュワーの吉田氏の
「相手を徹底的に調べ上げ、嫌がりそうな
質問も、上手にぶつけていく」
っていう、極上の手法とあいまって、
豪快に且つ繊細に、我々の元へ届いてくるのである。
幸せだなー。僕は。
”世間のイメージと本人が乖離しすぎている人”
の最右翼である、ムツさんインタビューの再録が
なかったのが少し残念であるが、
それを補って余りある、
極上のインタビュー集である。
ロック誕生 THE MOVEMENT 70’S~ディレクターズ・カット [DVD]
「ロック誕生 THE MOVEMENT70'S」を観る。素晴らしいの一言。内容ですが文句なしの内容になっています。露払いのようなBSでの番組がありましたが、その番組よりも素晴らしい内容で感激してしまいました。ライブシーンなんかはダブっているところはありましたが、特にインタビューが素晴らしいのです。ミッキー・カーティスの「プロデュース論」、近田春夫の「コマーシャルとアングラのバランス感覚の話」遠藤賢司の「振り切れ感」等見所がたくさんでした。でもやはり、内田裕也のインタビューに尽きますね。特典映像のインタビューを見ると、その当時の「思い出」が「良い思い出」に変わりきれない感じが良いですね。愛憎入り乱れた彼の興奮は、そのまま70年代の熱気を現代に運んできてくれています。ロックで金儲けしてはいけない、というトラウマに囚われている裕也さんの熱い心に打たれました。金が目的でなく、自分の夢で突き動いてきたから、なにも怖いものが無かった、と当時を振り返る裕也さんをうらやましく感じたのでした。また史実としてのフラワートラベリンバンドの話や郡山ワンステップの話は興味深いものでした。
70年代の熱い時代を感じるだけでなく、ロックな「生き方」を教わった作品です。そしてそれは裕也さんの「ROCK'N ROLL」という言葉に集約されるのです。それを確認する為にも、ロック好きを自称する全員が必見の作品なのです。
松田優作 ALIVE ~アンビバレンス~ 公式海賊盤 DVD-BOX 初回限定版
もう鳥肌たちっぱなしのかっこよさです。垢抜ける前の歌う優作のかっこよさは神ですね。ショーケンと並んで男の成長期に出会えてまじでよかったです。ありがとう!!!
RE:ROCK~Legend of Super Rockers~Vol.2 SINGLE COLLECTION
内田裕也&1815 SUPER ROCK'N ROLL BAND の【悲しき願い】、JOE の【時は過ぎて】【ブルーモーニング】。初CD化のこの三曲に惹かれて手に入れました。ジャケットがいまいち。解説もう少し詳しくしてほしかったので★ひとつ減で。選曲はなかなかマニアックでグッド!
戦場のメリークリスマス [DVD]
内容・テーマ、音楽、全てに於いて素晴らしい作品です。
レビューを書くべきスペースですが、敢えて詳しくは書きません。
高評価をつけていらっしゃる皆様と同じです。
一言だけ言いたいです。
いろんな事情があるのかもしれませんが、
この作品が廃盤なのは間違っていると思います。
この作品に限らず、素晴らしい体験と心の豊かさ、心の成長を与えてくれる
時間芸術の数々が廃盤になっている昨今。
この作品は、その悲しさを一番痛感させてくれる「廃盤作品」です。
音楽、映画、「しっかりと心に残るもの」が廃盤になっているのは悲しい...
いや、悔しい... !
思い入れのある作品なので、この事は、この作品のレビューに書きたかった!!
もっともっと手軽に鑑賞できるようにならなきゃいけない!!
『merry christmas, merry christmas! mr. lawrence!!』