裏窓 [DVD]
ヒッチコックの好きな鳥瞰的ショットが初めから終わりまでという設定(当然なことで主人公が車椅子で動けないから視界が限られてしまう)が、窓からのぞいている主人公(ジェームズ・スチュアート)と我々を実に上手くミステリーの世界に引き込んでいく。犯人(映画では犯人かどうかは明確には分からない)は後に「アイアンサイド」シリーズで名をあげるレイモンド・バー。テレビで彼のファンなら嬉しい再会。グレース・ケリーは美しいの一言に尽きる。ジェームズ・スチュアーが動けない代わりに彼女が手足となって動くからかえってハラハラドキドキ度が増幅されてしまう。設定がニュー・ヨークのグリニッジ・ヴィレッジということで面白そうな人が集まっているのもこの映画の覗き見趣味に花を添えている。
炎上 警視庁情報分析支援第二室〈裏店〉
これまで、なんともいえない“ずれた”作品ばかり発表してきた作者にしてはかなり真っ当な作品といえるでしょう。
正直なところ、この作者、もう読むのやめるかくらいに思っていたのですが、これはなかなかいいです。
まあこの作品もかなり変といえば変な作品なのですが、予想を常に裏切る展開といい、主人公キャラのイラッと来る感じといい、
私としてはツボでした。
作者はもともと保険業界に身をおいたこともあるだけあって、表題作にみられるように保険事情にも詳しいのも高評価です。
(ただし、保険に妙に詳しいだけに一点不満をいえば、あの設定で犯人が○○に○○していないというのはその後のリスクを考えるとちょっとありえない、
というのが正直なところですが・・・)
こちらシリーズ化にも大いに期待したいと思います。
ヒッチコック『裏窓』ミステリの映画学 (理想の教室)
本書はヒッチコックの『裏窓』を中心にする後期の作品を、「外見と内実の乖離」「ブラックホール」といったキーワードで金太郎飴のように説明するもので、それが好きかどうかで評価がわかれるでしょう。入門書としては良い本ですが、より本格的な理論的分析に興味のある方は、本書をより批判的に吟味するためにもスラヴォイ・ジジェクの『ヒッチコックによるラカン』や『ヒッチコック×ジジェク』などを平行して読まれることをお勧めします。
裏窓の風景
著者が「英語文学世界」を編集していた時の編集後記を集めた本です。見開き2頁で書かれた文章は日々の感想が書かれていますが、非常に読みやすく、エッセイのお手本のような文章が並んでいます。私は外山先生の著作のファンなのですが、編集後記で字数が限られているためか、もう少し読みたいと思う文章も少なからずみられ、そのことが少し物足りなく思えました。
GENTLE TRAVELIN’
ぽっかりと開いていた、心の隙間を埋める事が出来ました。
当時はカセットテープに入れて延びちゃう程 聞いたものです
。。浜田 といえば やはりこちらにトドメを刺します!
丘サーファー(死語だな;;)からバリバリのミュージシャン
そして、AORが好きだった方なら 間違いなく泣きます。。
80年代は怒濤のごとく沢山のテクスチャーが生まれた時代でしたけれど
こんな 空気を持ってたのは金吾しかいません。
ありがとう!