任天堂 サウンドヒストリーシリーズ「ディスクシステム レアセレクション」
思い出深いサウンドが多い『ファミコン探偵倶楽部』だが、こうして純粋にサウンドのみで聞いてみると 思いの外 単調な曲が多く、CDで何回も聞く気になれないものが多かった(まぁゲーム音楽なのだからそれが普通なんだけども)。もちろん購入動機である泣く程に懐かしい名曲達は断固として存在しており、これは何べん聞いても飽きない。
つまり崖や校舎裏の曲をCDで聴くのが辛いって言いたかっただけで、いい曲は揃っている。『ファミコン探偵倶楽部』ファンでオリジナルサウンド(電子音)マニアならば迷わず買いの一枚だ
ファミコンミニ ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島 前後編
様々な御伽噺に出てくる登場人物や世界観をミックスしたという印象の強い
本作ですが、そのほんわかしたパッケージとは逆に非常に骨太で難解なADVです。
ただ、出てくる選択肢を手当たり次第に選ぶだけではクリアはできません。
”ファミコンのADV”という先入観を逆手に取った難解なギミック。
○○○の挑戦状を髣髴とさせる例のアレ。
二人の主人公を使った複雑なザッピング。
ゲームオーバーになったとき、「この章の始めから」という選択肢が
あることの意味を理解できたのは数日のプレイを経過してからでした。
特に3日くらいぐるぐるした章もありましたねー。
本当に進まなくなったときは”章の最初からやりなおす”ことをオススメします。
決して、「調べてない箇所がある」だけではない場合があるからです。
本作が他のADVと比較して稀有な点はプレイ中のサプライズが
シナリオ内容よりもそのギミックにある、という点です。
アクションでもないのに”ギミック”という表現に不思議に思う方も
いるかもしれませんが、これはプレイすればわかります。
全体を支配する世界観もいわゆるごった煮的な統一感のなさではなく、
「御伽噺」の世界観を逆手に取ったギミックもあり、
あたかもロジックパズルを紐解いているかのようです。
非常に難解ではありましたが、アプローチが大変斬新で楽しめました。
プレイする価値は十分にあるでしょう。
最後にもう一度。
本作に”ファミコン時代の表現のチープなADV”という先入観は不要です。